「歯を治療して、フッ素塗布しているのに虫歯がよくできる」

「親が虫歯で苦労したので子供には虫歯をつくりたくない」

等、虫歯になりやすいハイリスクの方に特に受けて頂きたいプログラムです。その内容は高濃度ののフッ化物塗布と共に、もっと頻繁なフッ素の応用(フロライドエクスポージャー)や虫歯菌をへらす化学療法が主体です。

例えば、高濃度のフッ化物塗布、高濃度フッ素歯磨材の使用、フッ素洗口とCHXうがい薬を使って虫歯菌を除去する等です。虫歯菌は主に、お母さんから子供へと感染し、日常生活を通して持続的に子供へ供給されます。したがって、5歳以下の場合はお母さんに化学療法を受けて頂くケースもあります。

虫歯抑制プログラム

日本以外の約60カ国ではフッ素の頻繁な使用(フロライドエクスポージャー)によって、その恩恵を受けています。水道水にフッ素添加することは効果の高いフロライドエクスポージャーで、虫歯抑制率は約50%といわれています。フッ素添加塩の使用も勧められています。

虫歯になりやすいリスクによって使うフッ素濃度、回数等が異なるので、まず初回にリスクを判定し、それに合ったプログラムを説明します。
ただし既にある虫歯、2次カリエスには効果は期待できません。

プログラムの実際

プログラム内容はほとんどが自宅でしていただくものです。たとえば6歳以上のハイリスクグループ(虫歯になりやすいタイプ)の場合。

毎日 高濃度フッ素含有歯磨材の使用
フッ素洗口
CHXによる化学療法(うがい)
MIペーストの使用(歯を再石灰化させる)

1~3ヶ月毎  高濃度フッ素塗布物バーニッシュの使用(歯科医院で施術)