先天歯

「うちの子、成長が早い?もう歯がはえてるのよ!」と、びっくりなお母さん。
通常赤ちゃんの歯は生後6~7ヶ月ごろから生えてきますが、実は生まれながらに歯が生えている赤ちゃんが千人に一人位居るんです。
この生まれながらに生えている歯のことを「先天性歯(せんてんせいし)」または、「鬼歯」と呼び、生まれた時から生えていたり、生まれて1ヶ月くらいの間に生えてくる歯を指します。そのほとんどが、下あごの前歯の1本~2本です。

先天歯

<原因>

何らかの原因で乳歯が早く生えてきたか、余分な歯(過剰歯)が生えてきたかのどちらかです。これは、X線検査で判別できます。

<どうすれば?>

もし、しっかり生えていて授乳に影響が無ければそのまま様子を見てみます。
しかし先天性歯は早く生えてくるため、歯の形成が未熟で歯根も出来ていないことが多く、歯が抜けそうな状態の場合もあるので、自然に抜けて赤ちゃんが誤飲するのを防ぐために抜歯する場合もあります。
歯の先端が尖っているために授乳中に乳首を痛めたり、赤ちゃんの舌の裏側に歯が当たることにより、潰瘍(リガフェーデ病)を引き起こすことがあります。
リガ-フェーデ病とは、慢性的に口の中(舌小帯や舌尖部)が刺激を受けることによりじょく創性潰瘍や線維性肉芽組織が増殖するものです。
この歯を抜歯するか、どうするかは状況によって変わってきます。
先端を削って丸くしたり、コーティングすることでも改善できます。
こうすることにより、潰瘍が治り授乳にも障りがなくなるので、先天性歯で問題が出た場合は専門医に相談してみてください。
もし、先端を削る処置をした歯が他の歯と比べて1本だけ高さが違うようでしたらレジン修復処置を施します。
こうして生えた先天性歯は表面のエナメル質がもろかったり虫歯になりやすいので、日頃の歯のケアと定期的なフッ素塗布を欠かさずに行いましょう。

歯科医師 丹羽