フッ素の働き
ムシ歯の原因は歯についた細菌のかたまりであるプラーク(歯垢)です。
フッ素の以下のような働きが「歯」と「お口の中の細菌」に作用し、ムシ歯の発生を防ぐ効果があるとされています。
*再石灰化の促進: 歯から溶け出したカルシウムやリンの再沈着(再石灰化を促進させます。
*歯質強化: 歯の表面を酸に溶けにくい性質に改良します。
◆乳幼児・子どもへの効果
「生えたての乳歯」や「生えたての永久歯」は、歯の質が 弱く虫歯になりやすいため、フッ素を塗ると予防効果を大 きく期待できます。
◆成人への効果
歯周病などによって、顎の骨や歯茎が痩せ てしまい、普段なら歯茎で覆われているはずの歯の内部のセメント質や象牙質が露出してくることがあ ります。セメント質や象牙質はエナメル質(歯茎から上の 歯の表面部分)よりも弱く虫歯になりやすいため、歯ぐき が露出してしまった場合には、フッ素を塗ることで虫歯のリスクを下げることに役立ちます。
歯科衛生士 石川