外傷で歯が欠けたり抜けたりしたら
ようやく暑い夏が過ぎ、風も涼しくなり秋空になりました。
この季節、学校やイベント等でスポーツの祭典が行われる事も多いでしょう。
スポーツに限らず、予期せぬ時と場所で、顔面に打撲などの外傷を受ける事があります。
永久歯の前歯の外傷は、6~10歳くらいの生えたて頃に多くみられ、活発な男の子に多い様に感じます。
今回は子供に多い、外傷時の処置のお話をします。
外傷で歯が欠けたり抜けたりしたら
- まず抜けた歯、欠けた歯を急いで探す。
- 砂など汚れがついていたらとれる程度に、水道水で短時間(30秒以内)洗う
この時こすったりせず、歯の根の部分は持たずに洗い流す。 - 抜けた歯が乾燥させないように牛乳か生理食塩水につける。
適切な保存液がない場合は口に入れる(唾液で保存する) - 歯科医院に急いでいく(30分以内が望ましい)
治療の重要なカギになるのは「歯根膜」とよばれる歯の組織です。
これが新鮮な状態で保存されていることが大切です。
左:けがで歯が大きくおれました。
右:神経保護した後に、破折した部分を元通りくっつけました。
歯根膜(しこんまく)
歯の根と骨の間にあるやわらかい膜状の組織(根の周りについているブヨブヨしたもの)
歯科医師 深澤