床矯正勉強会

朝晩冷え込む季節になりました。みなさんはお変わりないですか。

先日、床矯正研究会の講習会に行ったので、少し紹介させてもらいます。

人類骨格の進化の話です。

床矯正勉強会

2万年前までにはネアンデルタール人とホモサピエンスは共存していました。共に先祖から技術と知識を伝承してきましたが、ネアンデルタール人は環境の変化に対応できず滅亡してしまいます。

ネアンデルタール人とホモサピエンスの違いは、ネアンデルタール人は最後方臼歯の後ろに隙間があります。ホモサピエンスには隙間はありません。

この意味は、??下顎の委縮です。ホモサピエンスの歯列、口腔は前後的に狭窄し舌のスペースがせまくなった。その結果、人間はしゃべれるようになりました。必要以上に狭窄したのが、無呼吸症候群です。進化によって骨格の変化があったということです。上下顎が委縮したことが、歯列の不正につながります。

その不正交合を治すために、私達は床矯正治療を行っています。

この床矯正と従来の矯正(取り外しのできない矯正)と違う点は、

従来の方法は第二大臼歯(奥歯に2番目に萌えてくる永久歯)が生える時期を境に治療をわけます。一方、床矯正は犬歯の萌出時期を境に治療の難易度が変わります。もちろん遅いほど治りにくくなります。ぜひ、子供さんの年齢と歯並びをチェックしてください。犬歯の萌える10歳を超えると病態は中程度と覚悟します。その年齢までに矯正治療を終える事をお勧めします。しがって、7歳位までに治療を開始するのが理想的と考えます。

従来の治療は歯科医師が進めましたが、床矯正はご自身で装置を巻いたり、装着時間が重要なので、治療する子供さん、親御さんが中心なります。この点も従来の矯正と違う点です。

歯列不正のなかで、特に気をつけていただきたいのは受け口です。通常の咬み合わせと反対に、下顎が上顎より前になっている状態です。早期治療が原則の歯列不正で、成人になれば外科的な治療が適応になります。

原因の多くの場合、前歯で咬んでいない事があげられます。咬むと動く筋肉を手のひらで確認しながら行う、チューブ訓練を一日5分×3回はする事をお勧めします。

また学校の授業中など、時間がある時に口がポカンと開けないように、しっかり口を閉じて舌が正しい位置に(上顎につける)なるように気をつける事が大事です。 

歯科医師 丹羽

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