気になる口臭

虫歯や歯肉炎、歯周病など口腔内のトラブルで起こることが多い口臭。
そして他によくみられるのが、ドライマウス状態が口臭の原因のひとつです。

唾液の役目は色々ありますが、この唾液によって口の中を清潔に保っています。

唾液の分泌量が正常に保たれていると、口腔内の細菌が繁殖しにくく清潔に保たれるために口臭は発生しにくくなります。
なので、口の中が乾燥すると
自浄作用がうまく働かず口臭につながることもあるのです。口の中が乾燥する原因としては、

・薬の副作用

主に抗ヒスタミン剤、抗うつ薬、利尿剤、抗項血圧薬など。・疾患
糖尿病や腎疾患など自己の免疫疾患が原因とされています。

甲状腺機能異常なども口腔内の乾燥を併発しやすいです。

・唾液腺

 加齢に伴う症状だったり、炎症を起こしたりする事によって唾液分泌力が低下してくることによって起こります。

あと、咀嚼回数の不足によるものです。噛む回数が少ないと唾液腺が委縮し唾液が減少します。

・生活習慣
喫煙、ストレス、睡眠不足、飲酒など
ニコチンやカフェインは利尿作用をもつため、多量に摂取すると一時的な脱水を起こし、唾液分泌量が減少します。
口呼吸のクセがある人も、口腔内が乾燥しやすいです。

★ドライマウスのセルフケア
・咀嚼する。噛むことで唾液が出ます。早食いや食事の内容を見直しよく噛んで食べましょう。噛みごたえのある食品を積極的に食べたり、ガムをむのもオススメです。
・軽い運動。新陳代謝を促すことで、水分代謝を改善します。
 ・水分摂取。1日1~1.5Lの水分摂取は問題ないですが、過剰摂取は水分代謝が崩れて、口渇を悪化させるので気をつけましょう。白湯がオススメです。
・リラックス。唾液の分泌をコントロールしてるのは自律神経です。
緊張やストレスは交感神経が優位になり、唾液分泌が止まります。リラックスしている時やおいしい物を食べている時は副交感神経が優位になり、唾液がよく分泌されます。
・舌の体操。上顎や歯を舌でなめてみましょう。じわっと唾液がでてきます。
おしゃべりするのもいいですよ。
口臭の原因はドライマウスだけともかぎらないのですが、唾液で口腔内が潤うことは
虫歯予防にもつながりますので、まずできることからしてみると良いでしょう。
いずれにしても、口腔内が清潔に保たれていることが大事です。
上手なお手入れ方法を習得しましょう。
歯科衛生士  森田
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