スカル分解

t.jpg s.jpg
矯正治療のトレーニング
時々スカルを分解・組み立てして
イメージをつかみます
3つに分けました。左は上顎複合体、真ん中は下顎骨、右は頭蓋骨

 

 

右端の頭蓋骨は大きな7個の骨からできています。真ん中の下顎骨はたった1個の骨でできています。

それにくらべて、上顎複合体は14個の骨からできています。多くの小さな骨でできていることは、良くも悪くも変形しやすいポテンシャルを持っているという事なのでしょうか。

q.jpg r.jpg
複雑な上顎複合体。この模型では下鼻甲介を含めて14個の骨
からできています。
上顎複合体をばらすとこんな感じ。初めは怖くて
なかなかできなかった。

 

 

多くの不正咬合は上顎が歪んで下にさがることが大きな要因です。バイオブロック治療はこの上顎にアタックして、歪みを解放して上前方へと成長方向を変換させます。口腔内が大きくなるので、結果的に舌が前に出て、気道の開放、いびき、

頭位・姿勢を改善することができます。子供にいびきがあるときは軟口蓋が気道をふさいでいることが多く、大人になった時の無呼吸症候群の予備軍とも言えます。気道が狭くなって普段から息がしにくいと血中spO2が下がってボーっとしている事もあるでしょう。正しい呼吸・無呼吸症候群を予防することは歯並びよりも大切なことかもしれません。

歯科医師 前田

ブログ

次の記事

2月のインプラント